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2007年05月30日(水) 14時44分

詐欺団もだまされた…「偽捜査情報」で1000万円被害読売新聞

 全国の多重債務者から融資保険料名目で2億円余りをだまし取ったとされる事件で、千葉県警に詐欺容疑で逮捕された貸金業を名乗るグループが、「振り込め詐欺コンサルタント」を名乗る男2人(いずれも組織犯罪処罰法違反罪などで服役中)から「警察の内偵情報を教える」と持ちかけられ、顧問料として毎月約100万円をだまし取られていたことが分かった。

 グループは2004年4月ごろ、2人と顧問契約を結び、計1000万円近くを支払っていたが、捜査情報はうそだったという。

 調べによると、グループの「店長」寺田勝洋被告(27)(前橋市、詐欺罪で公判中)らは04年4月ごろ、知人の紹介で2人と知り合った。2人は「顧問契約を結べば、口座が警察に狙われていたら教える」などと寺田被告らをだまし、04年11月ごろまで毎月100万円を受け取っていた。

 2人は詐欺グループを狙って同様の顧問料を受け取っていたなどとして、05年に横浜地裁で懲役4年の判決を受けた。その「顧客リスト」に寺田被告らの名前があったことから“被害”が分かった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070530i407.htm