携帯電話に関する特許使用料をめぐり、０４年までの４年間で約１６億７９００万円の所得を隠し、約６億円を脱税していたとして、東京地検特捜部は２９日、東京都渋谷区のコンサルタント業、中川一郎容疑者（６８）を所得税法違反の疑いで逮捕した。
調べでは、中川容疑者は、米国企業３社が日本企業との間で締結する携帯電話関連の通信技術の特許ライセンス契約などについて、コンサルタントをしていた。契約が成立すると成功報酬として日本企業の支払った特許使用料の１％を受け取っていたが、家族名義の口座に移し替えるなどして隠していたという。０１〜０３年は無申告で、０４年分についても東京国税局の査察後に一部を確定申告したという。脱税した金は、家族名義のマンションや高級外車などの購入資金にあてていたという。
http://www.asahi.com/national/update/0529/TKY200705290110.html