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2007年05月29日(火) 13時17分

<NEC>7年間で裏金約22億円の所得隠し 税務調査毎日新聞

 大手電機メーカー「NEC」(東京都港区)が東京国税局の税務調査を受け、06年3月期までの7年間で架空経費の計上などによる不正取引によって裏金約22億円を捻出(ねんしゅつ)していたとして所得隠しを指摘されていたことが分かった。うち約5億円については、同社幹部らが子会社などからリベートとして受け取り、接待や飲食に使われていたという。申告漏れ総額は約40億円に上るが、同社は繰越欠損金のある税務上の赤字法人のため、追徴税額は発生しなかった。
 同社などによると、NECは取引先に対して子会社などへの業務発注を依頼。子会社などが架空の経費を水増しするなどして裏金を作らせていた。子会社などにストックされた裏金をNEC本体の幹部社員ら10人が受け取っていたという。
 NECは「不正取引が発生したことは誠に遺憾。深くおわびする。再発防止を徹底したい」とのコメントを発表した。【高島博之】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070529-00000035-mai-soci