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2007年05月29日(火) 21時49分

トヨタ下請け団体を入管が行政処分、実習生の低賃金労働で読売新聞

 愛知県豊田市のトヨタ自動車の下請け会社でベトナム人技能実習生が法定より低い賃金で働かされていたとして、名古屋入国管理局が、下請け企業23社で組織する実習生の受け入れ機関「豊田技術交流事業協同組合」に対し、<1>新規の実習生らの受け入れを3年間、停止する<2>実習生らは、9月上旬までに23社以外の職場に移らなければ、強制帰国させる——という行政処分をしていたことが29日、わかった。

 同県の産業別最低賃金は1時間722〜813円だったが、実習生の賃金は同700円前後だった。

 一方、県労働組合総連合によると、ベトナム人実習生約40人は、来日の際、母国の送り出し機関に保証金や紹介金名目で約130万円の借金をしており、実習途中で帰国すると、借金を背負ったままになるという。同協組は「人道上の責任もあるので、実習生らが強制帰国させられなくても済むように別の受け入れ先を探すなどの対応策を取っている」としている。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070529i213.htm