記事登録
2007年05月28日(月) 23時09分

沖縄県警警部補、参考人女性の下着の色を「聴取」読売新聞

 沖縄県警の警部補から事件の参考人として事情聴取を受けた際、下着の色を聞かれるなどのセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)を受けたとして、大阪市の40歳代の女性が同県などを相手取って110万円の損害賠償を求めていた訴訟の判決が28日、那覇地裁であった。

 加藤靖裁判官はセクハラを認め、35万円の支払いを県に命じた。

 判決などによると、女性は昨年5月、偽造旅券所持事件の参考人として大阪市内の警察署に呼ばれ、沖縄県警浦添署の40歳代の警部補による事情聴取を受けた。警部補は、下着の色が白かどうか問うような発言をした。昼食をとるため、署外に出た際も「手をつなぎましょうか」と言って右手を女性に差し出した。

 警部補は、言動を認めたうえで「潔白かどうかを尋ねる意図で出た言葉。性的関心はなかった」と反論したが、加藤裁判官は「客観的に見て性的言動に当たり、意図も信用できない」と退けた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070528i515.htm?from=main5