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2007年05月26日(土) 15時19分

色付きレジ袋の一部に鉛、京都市が使用自粛を求める読売新聞

 全国展開している大手の百貨店の食品売り場などの色付きレジ袋の一部に、有害な重金属の鉛が含まれていることが、京都大学環境保全センターの分析でわかった。

 レジ袋に含まれる重金属については法的規制はなく、今回見つかったものの大半は中国製と見られる。同センターと共同で調査を行った京都市は、食品が直接触れる可能性もあるとして使用の自粛を業者側に求めている。

 同センターは昨年12月と今年1月の計2回、京都市内で収集された家庭ごみからレジ袋2487枚を回収。このうち、黄、オレンジ、緑などに着色された158種類220枚について、重金属などの濃度を調べる蛍光X線分析を行ったところ、30種類120枚からそれぞれ1万6000ppm〜130ppmの鉛を検出した。

 鉛が含まれたレジ袋を使っていたのは大手百貨店、スーパー、衣類量販店、書店、総合雑貨店など21社。

 鉛は色を付ける顔料として使用されることが多く、欧州では、包装材に含まれる鉛の量を上限100ppmとしている。国内では、食品衛生法が食品の容器包装の含有濃度を100ppm以下と定めているが、レジ袋は同法の規定に含まれない。しかし、簡易包装が増え、野菜などが触れる機会も多いことから、製造業者177社でつくる「日本ポリオレフィンフィルム工業組合」(東京)は、レジ袋で鉛やカドミウムなどの重金属を含む顔料の使用を中止。国内では現在、鉛を含むレジ袋はほとんど製造されていない。

 大手百貨店の鉛入りのレジ袋は、2005年4月から今年3月まで中国の業者が納入したものだった。同百貨店は京都市からの指摘で3月中旬、全店でこのレジ袋を回収した。分析した酒井伸一・京都大学環境保全センター教授(環境工学)は「輸入品を含め、レジ袋に有害物質の濃度規制を盛り込むべきだ」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070526i306.htm