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2007年05月25日(金) 03時01分

人気ネットゲームに不正アクセス 容疑の少年4人朝日新聞

 人気オンラインゲーム「メイプルストーリー」に、他人のIDとパスワードで不正にアクセスし、アイテムなどを盗んだとして、愛知県警は24日、北海道江別市の高校2年生(16)ら4人を不正アクセス禁止法違反の疑いで名古屋地検に書類送検した。少年らは「ハッキングにチャレンジしたかった」などと話しているという。

 県警生活経済課と千種署の調べでは、4人は、昨年8月下旬から9月上旬にかけ、名古屋市千種区の大学生(20)のIDとパスワードを割り出し、自宅のパソコンからゲームに不正アクセスした疑い。そのうち3人は、大学生のキャラクターが所有する仮想通貨(8万円相当)と、「透明手袋」や「拡声機」など計4015個のアイテム(6万円相当)を盗んでいたという。

 同ゲームの会員数は約140万人で、キャラクターを育てて、アイテムを獲得しながら仮想世界を冒険するゲーム。仮想通貨は、コンビニなどでプリペイドカードを購入し、ゲーム内に移し替えることができる。

 4人は参加者どうしで作るグループを通じて知り合った。4人の中の1人が、人気キャラクターと多額の仮想通貨を持っているとブログで自慢している大学生の存在を知り、ブログに記載していた生年月日からIDやパスワードを割り出した。高校2年生が大学生のパスワードを変更、残る2人と共にアイテムなどを奪ったという。

 警察庁によると、06年の不正アクセス行為の認知件数は946件(前年比約6割増)で、検挙者は、20代44人、10代40人、30代28人と若年層が大半。04年以降は10代の検挙者が約3割を占める。

http://www.asahi.com/national/update/0525/NGY200705240014.html