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2007年05月25日(金) 19時44分

拳銃送付、山口組と香港マフィアのトラブルが背景と香港紙読売新聞

 【香港=吉田健一】拳銃や銃弾、違法薬物などが読売新聞東京本社(東京都千代田区)に送りつけられた事件で、香港紙・蘋果日報は25日、事件の背景に、指定暴力団・山口組と香港マフィアの最大勢力・14Kとの覚せい剤取引をめぐるトラブルがある、と報じた。

 警視庁は先月末、香港から来日した中国籍の男女5人を覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで逮捕、香港から密輸したと見られる約30億円相当の覚せい剤を押収した。

 同紙は、逮捕された男4人が14Kの関係者だったと指摘している。14K側は、この覚せい剤取引の値段で折り合いが付かず交渉が決裂した取引相手の山口組が、香港と日本の警察当局に情報を流したために摘発されたと判断。

 山口組に報復することを狙い、東京・新宿にある同組の複数の薬物保管場所などを記した告発文や拳銃を、読売新聞に送りつけたとしている。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070525i312.htm