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2007年05月24日(木) 22時18分

不二家の売上高、24・7%減…山崎パンから取締役読売新聞

 不二家は24日、2007年3月期連結決算を発表した。1月に発覚した消費期限切れの原材料を使用していた問題で顧客離れが著しく、売上高が前期比24・7%減の639億円に落ち込んだほか、本業のもうけを示す営業利益の赤字幅は前期の2億円から66億円に拡大した。

 税引き後利益も80億円の赤字(前期は17億円の赤字)だった。

 6月27日の株主総会で提案する役員人事では、資本・業務提携した山崎パンから取締役を迎え入れる。同社の山田憲典副社長が代表権のある会長に、飯島延浩社長が取締役相談役にそれぞれ就任すると発表した。

 一方、問題の発覚前に約800店あったフランチャイズ店及び直営店のうち、約170店を閉鎖すると明らかにした。今月末までに608店が営業を再開し、さらに約20店が今年度中に再開の見込みという。

 また、商品の撤去が相次いだスーパーやコンビニエンスストアなどの小売りでは、これまでに問題発覚前の約9割の企業が販売を再開したとしている。08年3月期の業績予想では、売上高が9・3%減の580億円、営業利益は85億円の赤字を見込んだ。税引き後利益は、不動産などの売却益を特別利益として計上するため6億円の黒字を確保するとした。桜井康文社長は記者会見で、山崎製パンとの提携効果などで09年3月期に営業利益を黒字転換する目標を明らかにした。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070524i215.htm