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2007年05月22日(火) 10時39分

「イナバウアー」はダメ…特許庁、アサヒの商標登録拒否読売新聞

 特許庁は22日、アサヒビールが、酒類の商品名として商標登録を出願していた「イナバウアー」について、登録を拒否したことを明らかにした。

 「イナバウアー」は、フィギュアスケートで、つま先を180度開いて真横に滑る技で、西ドイツのイナ・バウアー選手が開発。上体をそらしながらのイナバウアーを得意とする荒川静香選手が、昨年のトリノ五輪で金メダルを獲得し、一躍有名になった。

 特許庁は、拒否の理由について「技の開発者の名前がついており、本人の承諾もないまま使うことはできない。また、名声に便乗したものを独占的に使うことは、取引の秩序を乱す恐れがある」と説明。アサヒビール広報部は「将来の商品開発に備え、出願していた。査定に異存はなかったので、不服審判の請求はしなかった」とコメントしている。

 イナバウアーに関連する商標登録の出願は、アサヒビール以外にも12件あるが、審査中の一部をのぞいて、いずれも認められていないという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070522it04.htm