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2007年05月21日(月) 14時42分

悪質店一掃、大阪府警がネットカフェ250店立ち入りへ読売新聞

 少年らがインターネットカフェに寝泊まりしながら犯罪に走るなどのケースが後を絶たないため、大阪府警は府内の全ネットカフェ約250店に対し、今週中にも、府青少年健全育成条例に基づく強制的な立ち入り調査を初めて実施することを決めた。

 ネットカフェへの大規模な一斉立ち入りは全国でも異例。府警は、非行の温床になりがちな実態を把握し、深夜に少年を入店させる経営者の逮捕も辞さない姿勢で、悪質店の一掃を図る。

 同条例では、ネットカフェの入場時間について、カラオケ店やゲームセンターなどと同様、16歳未満は午後7時まで、18歳未満は同10時までに制限、違反した経営者に30万円以下の罰金を科すと定めている。

 府警は従来、府公安委員会が委嘱する少年指導委員らと店を巡回、違反がないか任意で立ち入り調査をしてきた。しかし、カラオケ店の取り締まりに重点を置いており、ネットカフェで補導した未成年者は昨年1年間で12人(喫煙9人、夜間入店3人)。調査を拒む経営者も多いという。

 府内では、繁華街で補導した少年が「家出後、ネットカフェに泊まっていた」と話すケースが目立っている。他府県でも、犯罪を犯した少年がネットカフェで夜を明かす例が出ていることから、府警は、少年の補導や経営者らの摘発に乗り出すことにした。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070521i406.htm