記事登録
2007年05月20日(日) 15時04分

元妻に復縁断られ逆上、投降時のペットボトルは「神の水」読売新聞

 大林容疑者が事件の当日、元妻に復縁を迫ったが断られ、逆上していたことが、愛知県警愛知署の特捜本部の調べでわかった。

 県警は、大林容疑者が自暴自棄になったことが事件の原因とみて、さらに事情聴取を進めている。

 調べによると、大林容疑者は昨年5月ごろ、元妻の森三智子さん(50)と離婚し、その後は長男健人(けんと)さん(25)と二女里紗さん(21)の3人で暮らしていた。しかし、里紗さんらが復縁を求めて森さんを呼び出し、17日には大林容疑者宅で4人で話し合っていた。

 この際、大林容疑者は再三、森さんに復縁を迫ったが断られ、逆上。隠し持っていた拳銃を持ち出したという。

 一方、大林容疑者が18日夜に投降した際、持って出たのは、信仰する新興宗教の本などだったことがわかった。大林容疑者は投降する際、液体の入ったペットボトルと袋などを掲げていた。捜査員は凶器の恐れもあるため、地面に置くよう指示したが、大林容疑者は拒み、説得の末、ようやく地面に置いたという。

 袋に入れていたのは、新興宗教の教典で、液体について、大林容疑者は「『神の水』が入っていた」と説明。「いずれも神様なので、下に置くことはできなかった」と供述しているという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070520it04.htm?from=top