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2007年05月19日(土) 21時09分

「カロリーゼロ」激戦 コーラで日本コカとサントリー朝日新聞

 「カロリーゼロ」をうたったコーラで、激しい戦いが起きている。健康志向が強まり「緑茶」やミネラルウオーターが伸びる中、コーラ市場は年々縮小。メーカー側は「太る原因」といったコーラの不健康なイメージを払拭(ふっ・しょく)しようと懸命だ。

サントリーの「ペプシネックス」 日本コカ・コーラの「ノーカロリー コカ・コーラ」

 「ペプシコーラ」を展開するサントリーが3月下旬に発売したのは「ペプシネックス」。清涼飲料は単月で約2千万本売れば大ヒットといわれる中、4月の販売数は約3240万本にのぼり、計画を4割も上回った。

 これに対し、レギュラータイプのコーラの8割のシェアを握る日本コカ・コーラは4月初め、「ノーカロリー コカ・コーラ」を出して対抗した。

 サントリーによれば、今のところ「ペプシネックス」が「ノーカロリー」を上回っているという。「『ゼロ』では勝つ」(山本弘文食品事業部長)と強気な同社は、5〜6月の広告費を予定より3割増やした。

 日本コカも黙っていない。世界8カ国で先行販売されているカロリーゼロ商品「コカ・コーラ ゼロ」を6月に投入する。「ノーカロリー」は女性受けを狙ったものだが、新商品は甘みを抑え、若い男性をターゲットにしているという。数百万本のサンプルを配布し、一気に認知度を高める戦略だ。

 コーラを含む炭酸飲料の06年の販売量はピークの97年より約2割減っており、両社は「カロリーゼロ」に復活を賭けている。

http://www.asahi.com/business/update/0519/TKY200705190186.html