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2007年05月17日(木) 00時56分

大学設置の交通標識、愛知県警が勘違いから学生10人摘発読売新聞

 愛知県警交通指導課は16日、同県立芸術大学(愛知県長久手町)の設置した一時停止標識を公安委員会の標識と勘違いし、県警愛知署員が、先月から今月にかけて大学生ら10人を誤って摘発していたと発表した。

 大学の所有地のため、本来なら交通違反にはならない。県警では関係者に謝罪するとともに、反則金の返還や減点の取り消しをする。

 県警によると、愛知署地域課員が誤って取り締まりを実施したのは、大学構内道路と一般道が接続する三差路交差点。摘発された10人はいずれも、大学から一般道に出る際に一時停止しなかった。

 今月15日、大学側から「大学の設置した標識でも摘発されるのか」と問い合わせがあり、ミスが発覚した。標識は約10年前から設置されており、県警は、過去にも摘発例がないか調べている。

 問題の一時停止標識は、裏側に番号の刻印がない以外は、色やデザインが公安委員会の標識と似ていた。交通指導課の五十嵐登課長は「標識をきちんと確認すべきだった」と陳謝した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070516it15.htm