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2007年05月16日(水) 16時00分

過払い金返還訴訟:消費者金融を全国一斉 県内から115人提訴 /愛媛毎日新聞

 ◇法定超えた金利支払い、4億2524万円返還求め
 「まじめな人ほど高い金利を払い、多重債務に陥っている」。全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会の呼び掛けで15日、全国の26都府県の1171人が大手消費者金融などを相手取って起こした一斉提訴。県内ではこの日までに115人が返還を求める訴訟を起こし、原告らをまとめる弁護グループ(代表・村上勝也弁護士)は会見で訴訟の意義を力説した。
 会見によると、県内では115人が利息制限法の金利を超えて支払った計約4億2524万円の返還を求めている。その9割以上が多重債務者。借金を返すために、新たな借金を繰り返し苦しんでいる人も多いという。
 また村上弁護士らは、消費者金融がキャンペーンとして必要以上の借金を勧めたり、返済能力を超えた融資をする「過剰貸し付け」についても厳しく批判。多くの債務者が5、6社から計約300万円の借金を抱えてから相談しにくる現状について、「もっと早めに相談に来てもらえれば、返済や対策もスムーズに進みます」と訴えている。問い合わせは愛媛弁護士会(089・941・6279)へ。【後藤直義】

5月16日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070516-00000197-mailo-l38