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2007年05月15日(火) 00時31分

睡眠との関連調査へ=異常行動199人に−タミフル以外でも判明・厚労省時事通信

 インフルエンザ治療薬「タミフル」について、厚生労働省は14日、臨床試験を通じて異常行動や突然死との因果関係を検証する専門家作業部会(座長・鴨下重彦国立国際医療センター名誉総長)の初会合を開き、異常行動と睡眠との関連を調査することを決めた。
 作業部会が副作用報告を分析したところ、服用後の異常行動が、寝て起きた直後に起きていることや、本人に記憶がない事例が多いことが分かった。これを受け、同省は就寝中の脳波を服用者と非服用者で比べるなどの追加臨床試験を行うことや、睡眠に絞ってこれまでの副作用報告を整理することを輸入販売元の中外製薬に指示する。
 一方、同省は同日、服用後に異常行動を起こした患者はさらに13人増え、199人になったと公表した。先月25日、2001年の販売開始から同17日までの副作用に関する情報を公表。今回は、同27日までの情報を加えた。
 また、タミフル以外のインフルエンザ治療薬服用後に異常行動を起こした患者が、塩酸アマンタジン(商品名シンメトレル)では1998年に治療薬に使用されて以降6人(うち死亡2人、1人はタミフルを併用)、ザナミビル水和物(同リレンザ)で2000年の販売開始後10人いたことも、同省の調査で新たに判明した。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070515-00000000-jij-pol