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2007年05月15日(火) 18時30分

ヤマハの電動自転車で骨折事故3件 22万台リコール朝日新聞

 経済産業省は15日、ヤマハ発動機(静岡県磐田市)が製造した電動自転車でペダルを踏み込んでいないのに走り出し転倒する事故が05年1月以降、7件起きていたことを明らかにした。うち3件は骨折の重傷だった。01〜03年に製造した後輪を動かす電動部品に不良があったという。

 同社に加え、同社から同じ部品の供給を受けたブリヂストンサイクル(埼玉県上尾市)、宮田工業(神奈川県茅ケ崎市)は計22万台の無償点検・部品交換(リコール)に乗り出す。対象は各社が「PAS」「アシスタ」「グッドラック」のシリーズとして売り出し、後輪部に電動部品がついているタイプ。

 経産省やヤマハによると、05年9月に神奈川県で女性が始動時にペダルに足をかけ、スイッチを入れたところ、急に走り出し、転倒して肋骨(ろっこつ)を骨折した。06年11月に静岡県、今年4月に香川県で骨折事故があったほか、軽傷事故も4件あった。

 いずれも始動や停止の時に起き、高齢女性の被害が多かったという。このほか、ペダルを踏まないのに動き出すトラブルも61件あった。

 ヤマハが調べたところ、ペダルを踏む力を検知するセンサー部や駆動力を制御するコントローラーに、部品の摩耗や、はんだの亀裂があった。

http://www.asahi.com/life/update/0515/TKY200705150338.html