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2007年05月14日(月) 11時54分

「純粋はちみつ」に糖分混入 公取協は調査結果を報告せず朝日新聞

 「純粋はちみつ」と表示された商品について、はちみつ商品の適正な表示を推進する社団法人「全国はちみつ公正取引協議会」(東京都中央区)が、定期検査で人工甘味料などが混ぜられた商品を見つけたにもかかわらず、警告に基づく再調査や、公正取引委員会への報告を怠っていたことがわかった。同協議会は「調査や報告が不十分だったと反省しており、改善したい」と話している。

 同協議会には、国内では106カ所のはちみつ業者が加盟。同協議会は毎年度、会員業者が取り扱う約100の商品について抜き取り検査を実施。専門機関に成分分析を依頼して、不当表示がないかを調べている。

 同協議会が実施した00〜06年度の検査では、「純粋はちみつ」と表記された商品計610点のうち、実際にはでんぷんなどの人工甘味料や水あめなどが加えられたり、混入したりして、不当表示にあたる商品が114点見つかった。

 同協議会の定める規約では、不当表示が発覚した場合は業者に文書で注意し、繰り返されるようであれば警告した上での再調査や、公正取引委員会へ詳細を報告することになっていた。

 しかし、同協議会が7年間に21件の警告を出していたにもかかわらず、再調査は行われず、公取委への報告も怠っていたという。

http://www.asahi.com/national/update/0514/TKY200705140141.html