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2007年05月12日(土) 20時09分

totoBIGがシステム障害、空前の繰越金に購入殺到読売新聞

 Jリーグを対象としたスポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)が12日、購入者が殺到してシステム障害を起こし、一部の販売網で締め切り時間までに購入できなくなるトラブルがあった。

 史上最高の6億円の当せん金を売り文句としている「BIG」の繰越金(キャリーオーバー)が、過去最高の10億8800万円に達したことで購入者が激増、最終日に集中したことが原因とみられる。toto全体の売上額は1週前の約1・5倍にもなった。

 販売元の日本スポーツ振興センターでは、「多くのお客様にご迷惑をかけて申し訳ない。今後はシステムの増強などの改善をしていきたい」としており、13日は終日システム点検する。

 同センターによると、販売開始の午前8時直後から、購入用端末からの情報入力が集中してエラーが発生。コンビニエンスストアのファミリーマートで午前10時ごろには販売停止し、つながりにくい状況はローソン、toto特約店にも広がった。一部店舗では締め切り時間前に販売端末自体が停止したという。インターネット販売には支障がなかった。

 BIGは、14試合の全結果をコンピューターが予想するくじで、サッカーを知らない人が手軽に買える新商品として昨年9月に登場。これまで全試合的中の1等が出たのは昨年11月の1回だけで、11回連続で繰り越されていた。このBIGのキャリーオーバー効果で、toto全体の売り上げは、2週前には4年ぶりに8億円を突破。今回は5年ぶりに13億円を超えた。

http://www.yomiuri.co.jp/sports/soccer/news/20070512i112.htm