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2007年05月12日(土) 14時41分

全校児童の個人情報流出、教諭がデータ盗まれる 愛知朝日新聞

 愛知県豊田市教育委員会は12日、市立寿恵野小学校(稲垣道雄校長)の50代の女性教諭が、児童名簿などのデータが入ったUSBメモリーを盗まれ、全校児童641人分の個人データが流出したと発表した。同市は内規で、名簿などの電子情報を校外に持ち出す際、承認簿を作成して、校長の許可を得ることを定めているが、女性教諭は申告していなかった。

 豊田市教委によると、女性教諭は11日午後10時半ごろから、同僚教諭らと計4人で市内のファミリーレストランで食事をしていた際、駐車場に止めた乗用車の助手席窓ガラスを何者かに割られ、USBメモリーが入ったバッグなどを盗まれたという。メモリーには、児童の名前、保護者名、住所、電話番号、兄弟の名前などの児童名簿と、女性教諭が昨年度担任した児童32人分の成績などのデータが含まれていた。

 寿恵野小は12日、すべての保護者に対して、電話で謝罪。同市教委が女性教諭から事情を聴いている。

 加納勝彦学校教育課長は「事態を反省している。再発防止に努めたい」と話している。

http://www.asahi.com/national/update/0512/NGY200705120006.html