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2007年05月12日(土) 20時41分

サッカーくじ殺到で一部システムダウン 史上最高6億円朝日新聞

 1等当選金が最大6億円に達する第277回サッカーくじ「ビッグ」の販売が締め切られた12日、くじ購入に多くの人が殺到したため、一部でシステムダウンが起きた。運営する日本スポーツ振興センターは、購入できない人が大量に発生したのは、くじの発売を始めた01年以降初めてとしている。

 同センターによると、この日の販売が始まった午前8時から、購入希望者が端末のあるコンビニエンスストアなどに集中した。コンビニでの販売締め切りは午前11時半だが、「ファミリーマート」は午前9時42分に全店舗で販売を停止。「ローソン」は締め切り時間まで販売したが、コンピューターにつながりにくい状況が続いた。締め切りが正午の特約店でも一部で買えない店舗が発生した。インターネット販売では混乱はなかったという。

 この日の売り上げは、午前8時から3時間だけで約1億7000万円。昨年は1週間で1億2000万〜3000万円程度の売り上げで、予想を超える購入者の集中で、システムダウンにつながったとみられる。同センターは「大変ご迷惑をおかけしました。システム増強を考えたい」と平謝りの状況だ。購入できなかった人数は不明という。

 1口300円のビッグは、コンピューターがJリーグの計14試合の「勝ち」「負け」「その他(引き分け)」をはじき出した券を購入する。低迷するサッカーくじの切り札として、詳しくない人でも買えるように昨年9月から導入された。

 今季は前回まで10回のビッグが売り出されたが、1等当選がないため、当選金が繰り越され、12、13日の試合が対象となる今回は最大2本まで史上最大となる6億円の可能性がある。次回の当選金も6億円に達する見込み。

 日本スポーツ振興センターはシステム改善のため、14日午前8時まで全種類のくじの販売停止を発表した。また、くじ全種類のデータ検証を実施するため、12日夜に発表する予定だった「ミニトトA」と「ゴール3」の結果発表が13日朝にずれ込むと発表した。

http://www.asahi.com/national/update/0512/TKY200705120189.html