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2007年05月11日(金) 01時02分

核燃料工場で高濃縮ウラン漏出=昨春、臨界事故の危険も−米時事通信

 【ワシントン10日時事】米南東部テネシー州にある核燃料製造工場で昨年3月、高濃縮ウラン溶液が漏出する事故が起き、臨界事故となる危険もあったことが、10日までに官報に記載された原子力規制委員会(NRC)の報告書で明らかになった。米メディアが伝えた。
 この工場は同州東部アーウィンにあり、1957年から原子力潜水艦や民間原子炉用の燃料を生産している。事故は昨年3月6日に起き、高濃縮ウラン35リットルが密閉容器内に漏出、さらに床や古いエレベーター坑に流れ出した。
 報告書は、高濃縮ウランが密閉容器やエレベーター坑にたまれば、臨界事故につながる可能性があったとしている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070511-00000000-jij-int