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2007年05月11日(金) 11時28分

国税庁、ダイヤモンドなど600点余をネット公売へ朝日新聞

 国税庁は、税金の滞納によって差し押さえられた財産のネットオークションを6月から始め、初回は5カラットを超えるダイヤモンドをはじめ宝飾品や美術品など623点を出品する。年4回程度の実施を予定しており、今後は車、ゴルフ会員権、不動産などにも広げていきたいとしている。

 今回出品されるのは、5.153カラットのダイヤモンド(最低入札価格627万円)や東郷青児の油絵(同200万円)など。500円程度から入札できる物件もある。

 ポータルサイト大手のヤフーが運営する「官公庁オークション」サイトを使う。参加希望者は、同サイトで今月17日から30日までに申し込み手続きをして、クレジットカードなどで商品ごとに保証金を預けた上で、6月5〜7日に希望額を入札する仕組み。期間内なら24時間、何度でも入札できる「競り売り」方式。一部の現物は今月下旬、出品元の各国税局が事前に開く下見会で確認できる。

 差し押さえ財産のネット公売はすでに多くの地方自治体が参入しており、国税庁もそれに続く形。同庁は「より多くの人が参加できるようになり、売却価格も高くなるのでは」と期待している。

 手続きや出品物件の詳細は、国税庁ホームページ(http://www.nta.go.jp/)の公売情報へ。

http://www.asahi.com/national/update/0511/TKY200705110123.html