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2007年05月10日(木) 21時10分

番組捏造などを審理、「放送倫理検証委員会」を12日設立読売新聞

 民放とNHKで構成する第三者機関「放送倫理・番組向上機構(BPO、飽戸弘理事長)」は10日、NHK、日本民間放送連盟(民放連)と共同で記者会見し、番組捏造(ねつぞう)の審理などを行う「放送倫理検証委員会」を12日付で設立することを明らかにした。

 評論家の立花隆さんら10人の委員で構成。委員長には、川端和治・大宮法科大学院大学教授が就任する。

 委員会では、番組に虚偽の疑いがあるとの指摘があった場合に審理を開始。放送倫理上の問題があれば勧告を行い、1か月以内に再発防止計画を提出するよう放送局に求める権限も持つ。専門家で構成する特別調査チームを設置したり、当該放送局に外部調査委員会を設けさせ、調査するよう勧告したりもできる。

 飽戸理事長は「BPOは裁判所のような処罰を与える機関ではない」としながらも、民放連の広瀬道貞会長は「勧告は命令と取ってもらっていい。違反した場合には(民放連の)会員資格停止や除名に結びつく」と、検証委員会の実効性を強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070510i513.htm