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2007年05月10日(木) 19時01分

印鑑販売会社の社長逮捕=「字画悪い」不安あおる−60億円売り上げ・福岡県警時事通信

 印鑑・表札販売会社「新日本福寿」(名古屋市北区)幹部らが、高齢者に「運が開ける」などと称して印鑑を売り付けていた事件で、福岡県警生活経済課と博多署などは10日、特定商取引法違反(威迫・困惑)の疑いで、同社社長酒井伸吉容疑者(65)=名古屋市北区金城町=と元幹部(54)の2人を逮捕した。2人とも否認しているという。
 調べでは、酒井容疑者らは昨年4月下旬から同9月中旬にかけ、社員に指示し、福岡、佐賀、大分各県に住む50−70代の高齢者ら5人の自宅を訪れたり呼び出したりして、「息子さんの名前の字画が悪い。印鑑を作ればすべてが良い方向に向かう」などと不安感をあおり、印鑑を数万—数十万円で販売した疑い。
 同社は2003−05年度の3年間で約60億6700万円を売り上げていた。全国の消費生活センターには同社に関する苦情、相談が相次ぎ、福岡県警は昨年11月に本社などを家宅捜索。これまでに元社員12人を逮捕している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000135-jij-soci