記事登録
2007年05月10日(木) 15時26分

7、8人出して…新規開店でヤマダ電機店長メーカーに要求読売新聞

 独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで10日、公正取引委員会が立ち入り検査に踏み切った家電量販店最大手「ヤマダ電機」(本社・前橋市)。

 突出した販売力を背景に、家電メーカーなど納入業者に不当な要求を繰り返していた疑いが浮上した。量販店各社との激しい安売り競争を勝ち抜き、業界初の年間売り上げ1兆円を達成した急成長の裏側で行われていた取引の実態について、公取委は解明を進める。

 「7、8人出してくれ」。ヤマダ電機に納入しているメーカーの営業担当者は昨年、ヤマダ電機のある新規店がオープンする2週間前、着任予定の店長から、そう求められた。

 開店数日前、メーカー販売員「ヘルパー」2人に加え、都合のついた営業担当者ら2人の計4人で出向いた。命じられたのは、他メーカー商品の陳列作業。「こんな配置はダメだ」という店幹部の一声で、並べ直したこともあったという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070510-00000108-yom-soci