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2007年05月09日(水) 20時47分

「加入記録に不備…」58歳の41万人が社保庁に調査要請読売新聞

 社会保険庁は9日の衆院厚生労働委員会で、58歳に達した年金加入者を対象に保険料の加入記録を事前に通知した計約466万人(2004年3月から06年12月まで)のうち、約41万人が「過去の勤務先の加入記録がない」などとして、加入記録の調査を求めていたことを明らかにした。

 事前通知制度は、年金給付開始前に加入者に年金額などを確認してもらうため、04年に始まった。生涯一つの番号で加入記録を管理する基礎年金番号が1997年に導入される前は、転職のたびに異なる年金手帳記号番号が発行され、加入者が複数の加入記録を持つケースが多かった。

 今回の41万人分の調査では、加入記録の修正で解決することが多いとみられる。ただ、<1>加入者の勘違い<2>加入者が勤務していた事業所(従業員5人以上)が厚生年金に入っていなかった<3>社保庁の管理ミス——などの事態も想定される。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070509i112.htm?from=main1