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2007年05月08日(火) 16時59分

課長補佐を懲戒処分 公金着服未遂で新宮市(和歌山)紀伊民報

 新宮市は8日、市民福祉部生活環境課長補佐の男性(45)が補助金申請の書類を偽造して公金を着服しようとしたとして、同日付で停職3カ月の懲戒処分と係長待遇に降任する分限処分にしたと発表した。
 課長補佐は4月20日、生ごみ処理容器(5万円相当)2台の領収書と保証書を偽造し、購入したかのように装い、計4万円の補助金申請をした。その後、会計課の審査段階で領収書に偽造の形跡があることが分かり調査したところ、課長補佐が「交際費がほしかった」と偽造を認めたという。
 同市は「市生ごみ処理容器購入費補助金」として、生ごみの量を減らしたり堆肥(たいひ)にしたりする処理容器を購入した市民に対して、半額(上限2万円)の補助金を出している。
 監督責任として、市民福祉部長と生活環境課長をそれぞれ戒告処分に、生活環境課主幹を訓告処分とした。
 同市では昨年3月、不正な文書を作成して使用したとして、健康長寿課長補佐の男性を懲戒免職にした。同年2〜3月にかけては、元職員が市のパソコンを横領した不祥事があった。
 佐藤春陽市長の話 昨年も現職職員と元職員による不祥事が相次いで発覚し、内部で研修を重ね職員の資質向上に努めていたにもかかわらず、再びこのような不祥事が起きて誠に遺憾。市職員一人一人の倫理観の向上のため、自ら陣頭指揮を執って再度信頼回復に努める。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070508-00000007-agara-l30