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2007年05月02日(水) 00時07分

映画「バベル」鑑賞、体調不良は6都府県15人に読売新聞

 映画「バベル」を鑑賞した観客が体調不良を訴えた問題で、この映画の配給会社ギャガ・コミュニケーションズは1日、東京、大阪、愛知、三重、神奈川、新潟の6都府県で、同日夕までに計15人の観客が体調不良を訴えたことを明らかにした。

 同社は、全国の被害状況を調べ、専門家に人体への影響などの調査を依頼する方針だが、全体的な状況の把握にはまだ時間がかかる見通しだ。

 また、同社は、2日から、観客に注意を促す文章を印刷したポスターを全国の上映館に掲示する。注意文は「徹底的にリアリティと臨場感を追求する監督の意図により、本編中に刺激の強い演出効果が取り入れられております」と述べた上で、鑑賞中に気分を悪くした観客がいることを伝え、「予(あらかじ)めご了承いただきますようお願い申し上げます」としている。同じ文章を新聞広告やインターネットのホームページでも掲載する。

 同社は、「世界40か国で公開されているが、海外では被害の報告はない。体調不良の原因は、特定の場面ではなく、全般的な映像、音声による可能性もある。国内では4月28日からの公開3日間で30万人以上が鑑賞している。真摯(しんし)に受け止めて対処していきたい」と話している。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070501i513.htm