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2007年05月01日(火) 20時09分

プロミスが赤字転落、3782億円 1千人リストラへ朝日新聞

 消費者金融大手のプロミスは1日に発表した07年3月期決算で93年の株式公開以来初めて当期赤字に転落した。赤字幅は3782億円。同時に約1000人の人員削減や店舗の統廃合などを通じて総額約400億円のコスト削減をめざすリストラ策と、自動車整備などの新規事業への参入を発表した。09年末をめどに「灰色金利」が撤廃されるのに備え、収益構造の抜本的な転換に乗り出す。

 リストラ策では、現在全国8カ所の自動契約機を通じた契約の受付センターを年度内に2カ所にまとめるほか、413の有人店舗を286店に、1057の無人店舗を959店に削減。消費者金融子会社2社を整理し、顧客との契約はプロミスなど2社に集約する。

 新規事業として自動車整備店「カーコンビニ倶楽部」を傘下におさめたほか、中古車のインターネットオークション事業にも進出する。

 現在は収益のほとんどを占める従来の無担保ローン事業の比率を中期的には50%程度まで引き下げる方針だ。今後は三井住友フィナンシャルグループと提携した貸金事業やインターネット通販などの新事業、海外事業も柱に据えるという。

 売上高にあたる営業収益は07年3月期には前期比3.2%減の3689億円。営業利益は2033億円の赤字に転落した。灰色金利で貸し出した顧客への利息返還請求に備え、引当金を前期末の10倍近い4187億円にまで積み増し営業費用が前期より8割増えた。

http://www.asahi.com/business/update/0501/TKY200705010407.html