横浜市内で作業服姿のグループが民家を訪ね、錠剤を配っていた問題で、住民の話などから、横浜市内の建設業者らが配っていたことが分かった。下水の排水槽の洗浄作業を請け負う営業の一環として、排水パイプ用の発泡洗剤を配っていたという。横浜市には複数の業者名が寄せられており、市は各業者から事情を聴くことにしている。
建設業者によると、発泡洗剤は営業用のほか、洗浄作業を請け負った場合、周辺からにおいに関する苦情が出ることもあるため、あいさつをかねて渡していたという。
市水道局に寄せられた発泡洗剤に関する情報は14日までに80件あり、県などにも同様の情報が入っている。受け取った住民の多くは「下水工事をしており、においがしたら使ってほしいと言われた」と話していた。ただ、一部に「水に入れて飲むように言われた」との声もあったため、念のため市や県は飲まないように注意を呼びかけ、県警も住民らから事情を聴いている。
配られていた発泡洗剤は酸性の洗剤で、皮膚についただけでも十分な水で洗い流す必要がある。
http://www.asahi.com/national/update/0414/TKY200704140394.html