県警は28日午前、ホーカーさんの死因を特定するため、千葉大学で司法解剖を始めた。
調べでは、遺体発見の直前に、市橋容疑者はホーカーさんの住む船橋市内の英会話学校の社宅を訪問。ホーカーさんと同居する同僚の外国人講師は、市橋容疑者と面識がなく、ホーカーさんから知り合いとして紹介されたという。
英会話学校側も「(市橋)容疑者は当校の生徒になった記録はない。ホーカー講師と交際していた事実もない」としており、2人が学校を通じて知り合った可能性を否定している。
ホーカーさんと同居していた同僚はカナダ人とオーストラリア人の女性講師で、ホーカーさんが戻らないのを不審に思い26日午前に学校側に相談。捜索願を受理した船橋署が調べたところ、ホーカーさんの部屋から、市橋容疑者の自宅の番号と片仮名で「タツヤ」と書かれたメモが出てきたため、市橋容疑者との接点が浮上したという。
英紙インディペンデント(電子版)などによると、ホーカーさんは、不明になる直前の20日、インターネットを通じて、同国在住の知人男性に「男が自宅までついてきた。でも心配しないで。日本は変わった国だから」とのメッセージを寄せていたという。県警は、こうした情報の確認を急いでいる。
英国のグレアム・フライ駐日大使は27日、県警と行徳署を訪ねて、捜査状況などを確認。ホーカーさんの父親と知人男性もすでに英国から来日していて、解剖が終わるのを待っているという。
http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY200703280211.html