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2007年03月23日(金) 14時07分

「不二家」洋菓子販売再開 東京・大田区のフランチャイズ店を取材しました。フジTV

大手菓子メーカー「不二家」が、ついに洋菓子の販売を一部店舗で再開しました。長期の販売休止を経て、23日朝に営業を再開した東京・大田区のあるフランチャイズ店を取材しました。

東京・大田区にある不二家のフランチャイズ店が、71日ぶりに洋菓子の販売再開を迎えた。
不二家糀谷(こうじや)店の店長・谷口正樹さん(52)は、不二家本社の不祥事により販売休止を強いられ、空のショーケースを磨きながら、販売再開の日を待ち続けた。
励みになったのは、お客さんからの応援の手紙や、再開を望む地元の暖かい声だったという。
22日朝、谷口さんと長男・直樹君(9)が、ケーキの材料を載せたトラックを待っていた。
ついにケーキの材料が到着した。
谷口さんは「やっときたね。ずーっと待ち続けて...」と語った。
待ちに待った仕込みを始めた。
2カ月以上していなかったケーキ作り。
味と手順を確認するため、ショートケーキを作った。
ケーキを作り続けて32年の谷口さん、久しぶりに腕が鳴った。
谷口さんは「これで今夜が最後だ。この(空の)ケースとも」と語った。
毎朝、店の外に出してきたペコちゃんも販売再開のためにお色直しした。
谷口さんは、ペコちゃんに「また、あしたからもよろしくお願いします。頼むね」と声をかけた。
23日午前8時、からっぽだったショーケースに、色とりどりのケーキが次々と並べられた。
谷口さんは「お客さまはきっと(ケーキが)並んだなと喜んで買っていっていただけると思う。心込めて作りましたから」と語った。
午前10時、ついに洋菓子の販売が再開され、久しぶりに店内はお客でにぎわった。
ケーキを買った人は「生クリームがおいしいので、楽しみにしていました」、「今までのことはしようがないと思って、これからも衛生面考えて頑張っていただきたい」などと語った。
谷口さんは「やれてよかった。きょうの天気みたいに晴れ晴れ。ずーっと心の中に戒めとして残さなきゃいけないものもあるから」と語った。
「お客さんを喜ばせたい」という谷口さんの思いがいっぱい詰まったケーキが、71日ぶりにお客さんの元へ届けられた。
highlow highlow 2007/03/23 14:07

http://fnn.fujitv.co.jp/headlines/CONN00107536.html