記事登録
2007年03月23日(金) 00時00分

東京ドーム最終赤字866億円…多角化失敗の損失処理ZAKZAK

 東京ドームは22日、金融事業や不動産事業など多角化の失敗による損失処理で2007年1月期の連結最終損益が866億5900万円の赤字(前期66億5100万円の黒字)に転落したと発表した。

 巨額赤字で生じた繰越欠損金704億円を一掃するため、同社は資本準備金396億円の全額取り崩しと308億円の減資を実施する。

 減資後の資本金は20億円まで減少するため、今後は東京ドームなど本業の娯楽施設運営に集中し、収益力を強化。資本の積み増しを目指す。

 金融事業は事業多角化の一環として1980年に本格参入し、主に消費者金融会社向け融資を展開。ピーク時の1998年には貸付残高が約3400億円に上ったが、「灰色金利」撤廃も受けて完全撤退を決断した。

 また、ゴルフ場やスキー場、ホテルなど地方のリゾート施設の減損処理も実施した。大半の施設をモルガン・スタンレー証券傘下の不動産ファンドに売却し、不採算施設の整理を進める。

ZAKZAK 2007/03/23

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032311.html