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2007年03月23日(金) 00時00分

不二家、洋菓子販売再開…2カ月半ぶり、まず221店ZAKZAK

 品質問題に揺れた大手菓子メーカーの不二家が23日、ケーキなど洋生菓子の販売を約2カ月半ぶりに再開。同日は221店で販売、当初の予定よりやや増えたものの、休止前の約800店のうち61店の閉鎖が決まった。残る約500店も再開を目指しているが、「閉鎖はさらに増える」(改革推進本部)見通しで、売り上げ減少は避けられない情勢だ。

 不二家は1月に消費期限切れ原料の使用問題で洋生菓子の生産・販売休止に追い込まれた。一般菓子も小売店から相次ぎ撤去され、飲料も一時販売休止となった。このため、製パン最大手の山崎製パンに技術支援を仰ぎ、米国の食品衛生管理手法「AIB食品安全基準」を導入するなど品質管理体制の改善を進め、何とか生産再開にこぎつけた。

 しかし、生産能力の低下もあり洋生菓子の品ぞろえは大幅に減少。洋生菓子店での販売商品は山崎製パンから新たに供給を受けるパン7種類を加えても64品目で、100品目以上を扱っていた休止前からほぼ半減となる。1日に製造を本格再開した一般菓子も「消費者が受け入れるか疑問」(大手スーパー)として、販売再開になお慎重な量販店が多い。

ZAKZAK 2007/03/23

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032312.html