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2007年03月22日(木) 00時00分

大人気ヒラリー中傷動画、制作者が“オバマ系”と分かり…ZAKZAK

 次期米大統領選に出馬表明した民主党のヒラリー・クリントン上院議員を独裁者に見立て中傷する映像がインターネットの動画投稿サイト、ユーチューブに投稿され、100万回以上視聴されるなど人気を集めている。

 有名なCMを下敷きにした目の付けどころに加え、ネットの匿名性を利用した中傷手法に米メディアも注目し、AP通信は「最も賢いゲリラ的策略」と評した。しかし、21日になって党内の対抗馬、オバマ上院議員のウェブサイト制作などを手掛ける民主党系の会社に勤めていた男性の仕業と判明。両議員の関係にも影響を与えそうだ。

 映像は、独裁国家を描いた英作家ジョージ・オーウェルの小説「1984年」を題材に、米アップルが1984年、同社のパソコン宣伝に流したCMを基にした。

 映像は、クリントン氏がスクリーンを通し「わたしに賛同しない人はいらない」などと呼び掛け、それを従順に聞く人々を映し出す。やがて、オバマ氏の支持者に扮(ふん)した女性がハンマーでスクリーンをたたき壊し人々に目を覚ますよう促すという内容。5日に投稿されたが、制作者は不明のままだった。

 男性はAPに、自分が勝手にやったことだと説明。オバマ陣営も映像とは無関係とする声明を出した。制作者が発覚する前、クリントン氏は、ユーチューブに音程を外して歌う自分の別の映像が投稿されていたため「(下手な)歌から関心がそれればいいけど」とかわしていた。(共同)

ZAKZAK 2007/03/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032224.html