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2007年03月22日(木) 00時00分

城山三郎氏死去…経済小説の先駆け、話題作次々ZAKZAK

 「落日燃ゆ」「総会屋錦城」「黄金の日日」など、伝記、経済小説の第一人者で、直木賞作家の城山三郎(しろやま・さぶろう、本名・杉浦英一=すぎうら・えいいち、写真)氏が22日午前6時50分、間質性肺炎のため神奈川県茅ヶ崎市内の病院で死去した。79歳だった。名古屋市出身。葬儀・告別式は親族のみで済ませ、後日、「お別れ会」を開く。

 名古屋市生まれ。一橋大学卒業後、1952年、愛知学芸大学(現・愛知教育大学)商業科助手となる。57年に「輸出」で文学界新人賞受賞、59年「総会屋錦城」で直木賞受賞したことで作家としての地位を確立する。63年に同大を退職した後、実在モデルを取り上げたノンフィクション分野を得意とし、企業小説ブームの先駆者となった。

 本田宗一郎氏をモデルとして自動車産業を描いた「勇者は語らず」を始め、「辛酸」「小説日本銀行」「落日燃ゆ」「官僚たちの夏」「毎日が日曜日」といった話題作を次々と発表した。

ZAKZAK 2007/03/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032226.html