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2007年03月22日(木) 00時00分

宮内被告に懲役1年8月…「堀江被告に準じ責任重い」ZAKZAK

 ライブドア(LD)事件で、証券取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載、偽計、風説の流布)罪に問われた元取締役、宮内亮治被告(39)ら元幹部4人の判決公判が22日、東京地裁で開かれ、小坂敏幸裁判長は宮内被告に懲役1年8月(求刑懲役2年6月)の実刑判決を言い渡した。前社長の堀江貴文被告(34)=懲役2年6月、控訴=らと比較し、「宮内被告の刑事責任は堀江被告に準じ、ほかの被告に比べてとりわけ重い」と述べた。

 宮内被告側は判決を不服として即日控訴、再保釈も認められた。

 残る3被告(求刑・懲役1年6月)は、元代表取締役の熊谷史人(29)=懲役1年▽元執行役員の中村長也(39)=同1年6月▽元取締役の岡本文人(39)=同(いずれも執行猶予3年)。

 小坂裁判長は宮内被告について、起訴事実をすべて認定。「LDグループの業務全般は堀江被告が統括したが、粉飾決算に利用された企業買収は、宮内被告の担当で第一次的な責任があった」と断罪した。

 宮内被告は最終意見陳述で、「外に出て仕事をできるチャンスをいただければ、迷惑を掛けた方にしっかりお返ししたい」と述べたが、この日、ただ1人の実刑に。

 判決後、小坂裁判長から「部下や同僚から慕われていたとうかがえる。社会復帰までその魅力を失わずに持ち続け、更生できると信じている」と説諭されると、静かに頭を下げた。 

ZAKZAK 2007/03/22

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007032228.html