山梨県警の捜査資料が入ったUSBメモリーが外部に流出した問題で、県警は21日、同僚の男性巡査長(25)のメモリーを盗んだとして、窃盗容疑で上野原署地域課の巡査長(49)を逮捕した。容疑を認めているという。県警が動機を調べている。
調べによると、巡査長は勤務中だった昨年12月28日夜、署内事務室の公用パソコンから、同僚が所有するUSBメモリー1本(3000円相当)を盗んだ疑い。
山梨日日新聞社に今月1日、匿名でメモリーが郵送され、流出が発覚。盗まれた同僚はこれまでの県警の事情聴取に「メモリーは私物で、昨年12月末に紛失に気付いた」と話していた。
同僚はメモリーを外部に持ち出した認識がなく、県警は盗まれた可能性があるとみて調査を開始。巡査長のパソコンにメモリーの使用記録が残されていたことが判明した。
メモリーには主に上野原署が取り扱った事件の捜査報告書や供述調書などファイル約1300個が記録されており、被害者の個人情報なども含まれていた。
県警は昨年10月から私物のパソコンや外部記憶媒体を業務に使用することを禁止したが、この同僚は使用を続けていた。
三木邦彦警務部長は「2度とこのようなことを起こすことのないよう、組織を挙げて取り組む」としている。
ZAKZAK 2007/03/22