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2007年03月22日(木) 00時00分

自民、慎太郎としっくりいかず…民主“理念”相違ZAKZAK

 「4年前の知事選同様、石原氏が街宣車の上で演説しているとき、自民党議員は一緒に立ってはいけないことになった」

 こう嘆くのは東京都選出の自民党衆院議員。都連事務局は「石原氏が演説しているときは、離れたところにいましょうということを自主的に決めた」と円満ぶりを強調するが、先の議員は「街頭演説は1日2、3回しかしないようだ。4年前なら相手が評論家の樋口恵子氏で余裕だったが、今回はそんな悠長に構えている場合ではない。勝手にやってくださいと言いたくなる」とも。

 やはり石原サイドとの関係は、しっくりいっていないのが実態のようだ。自民党内にくすぶる不満の底流にあるのは、石原氏の自民党推薦拒否。党幹部はこう指摘する。

 「長男の伸晃・選対小委員長が『推薦を党で決めて大丈夫だ』というから決めたのに、拒否でしょ。これじゃあ、党の面目は丸つぶれだ」

 結局、自民党の要望が受け入れられたのは第一声の場所ぐらい。「都議会自民党の幹事長が立川選出のため、立川からスタートするように自民党が言い聞かせた」(都連幹部)というが、この程度では「士気は上がらない」(党関係者)というのが本音のところだ。

 一方の民主党。こちらも、「浅野氏は推薦はいらないと言いながら、小沢一郎代表に支援を要請した。どう距離を保っていいか分からない」(同党国会議員)と状況は自民党と似たり寄ったり。

 ただ、自民党と違うのは、民主党の場合は「右から左まで抱える寄り合い所帯」と揶揄(やゆ)されるだけあって、政策、理念の点で賛同しかねる議員がいること。ある保守系議員は心境をこう吐露する。

 「浅野氏の支援団体の中には左派系の“プロ市民”がいる。これでは応援できない。まあ、公然と石原氏を支援する都議はでないと思うが、支援したい候補がいないというあきらめの境地だ」

 こうした中、告示直前に出馬表明したお笑いタレント、桜金造氏の票の行方も注目だ。金造氏は創価学会員として知られており、公明党議員の選挙応援に駆けつけたこともあるという。

 「(学会内では)金造さん、金造さんと言われて、人気がある。放っておいても10万票は取るのではないか」とは公明党幹部。

 石原氏に流れるはずの公明・学会票に“異変”が起きる可能性も指摘されているのだ。 

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ZAKZAK 2007/03/22

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