記事登録
2007年03月22日(木) 23時38分

不要な手術は「傷害」 獣医師に賠償命令 東京地裁朝日新聞

 「多摩センター動物病院」(東京都多摩市)がペットに不要な手術をして死なせたうえ報酬を不正請求したなどとして、飼い主5人が獣医師を相手に計1180万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。水野有子裁判長は、手術は不必要なもので動物への傷害として不法行為になると認定。虚偽の病状を告げて治療費を得たのは詐欺にあたるとし計320万円の支払いを命じた。

 判決によると、30人以上が病院に苦情を寄せており、原告側は詐欺罪での刑事告訴も検討している。

 獣医師は「手術をしなければ死ぬ」と飼い主にうそを告げ、3件で手術を実施。また、ペットホテルで預かった犬からサナダムシが見つかったなどとうそをつき、治療費をだましとった。水野裁判長は「獣医師の行為は計画的、常習的で悪質。カルテの信用性も低い」と述べた。

http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY200703220475.html