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2007年03月22日(木) 17時01分

残ったぁ“ひざげり”の傷跡…稀勢の里はボロボロ夕刊フジ

 朝青龍が8日目の稀勢の里戦で見舞った前代未聞の“ひざげり”の波紋はいまだ収まらない。

 「時が時だけに協会首脳は不問に伏そうとしているけど対処すべき。あのとき行司や審判委員は土俵にあがって協議し朝青龍にペナルティーを科すべきだった」と強硬論を吐く親方も多い。

 大阪府立体育会館内の先発事務所にも当日ばかりか次の日まで抗議電話が殺到。10日目にはファンが土俵入りのとき、朝青龍に罵声(ばせい)を浴びせる一幕も。千秋楽翌日の横綱審議委員会でも問題になるに違いない。

 稀勢の里の師匠、鳴戸親方(元横綱隆の里)はまな弟子をこう諭した。「勝負がついた後のことは周りの人が判断することでお前は黙っていろ。力士が余計なことを言うのはみっともない。ただあんなことをされたからといって卑屈になるな。言いたいことは腹の中にしまい込み、礼節を守って堂々としていろ」

 しかし弱冠20歳の力士に大人の対応をしろと言っても無理。朝青龍戦以降、稀勢の里の相撲がおかしい。この日も琴欧洲にモロ差しを許しあっさり寄り切られた。本人も悔しかったようで報道陣の質問には答えず支度部屋を飛び出していった。立ち直れないと、ひざげりにも負けたことになる。日本人力士のホープの意地を見せてほしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000013-ykf-spo