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2007年03月22日(木) 08時00分

山梨県警、同僚の警官逮捕 捜査情報入りメモリー盗む産経新聞

 山梨県警上野原署地域課の巡査長(26)が捜査情報の入ったUSBメモリー(外部記憶媒体)を紛失した問題で、県警は21日、メモリーを盗んだとして、窃盗容疑で同署地域課に勤務する同僚巡査長、田中光司容疑者(49)を逮捕した。容疑を認めているという。

 県警によると、USBメモリーには個人情報を含む実況見分調書や供述調書など約1300ファイルが記録されていた。県警では私物USBメモリーの使用を禁止していた。昨年12月末に紛失に気づいたが、上司に報告していなかった。

 USBメモリーはその後、地元、山梨日日新聞社に送付され、同社が3月1日、県警に知らせて流出が発覚した。

 県警監察課などは、巡査長がUSBメモリーを紛失した状況を調査。その結果、巡査長のパソコンに残されたメモリーの使用記録などから、同僚署員が関与した疑いが強まり、10人の署員から任意で事情を聴いていた。

 新聞社に送られたメモリーには「友達が拾った。抗議してほしい」との手紙が同封されていた。県警では新聞社への送付も田中容疑者が行ったとみて追及している。

 山梨県警では2月下旬、甲府署地域課の男性巡査長(28)の私物パソコンからファイル交換ソフト「ウィニー」を通じ、約600人分の個人情報や捜査資料がインターネット上に流出したばかり。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070322-00000017-san-soci