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2007年03月22日(木) 21時14分

英、法人税率28%に引き下げへ 政府が税制改正案朝日新聞

 英政府は21日、法人税率を08年4月から2%幅引き下げて28%にする税制改正案を発表した。企業の競争力を高め、新たな投資も呼び込む狙い。ドイツも08年から30%未満にする方針を打ち出しており、先進国間で法人税の軽減競争がいっそう加速しそうだ。日本で財界が強く求める法人税率引き下げの議論にも影響するのが確実とみられる。

 英財務省は、税率引き下げに伴う減収幅は08年度が14億ポンド(約3200億円)、09年度が22億ポンドと見込む。中小企業向け優遇措置の縮小などで、穴埋めする方針だ。

 ブラウン英財務相は「主要国間で最も競争力がある税率を保っていく」と述べ、将来的な再引き下げもありうるとの考えを示唆した。背景には、法人税率10%台の東欧諸国との競合にさらされるドイツが、40%近い税率を10%幅程度引き下げることを決めたことなどがある。

 英財務省によると、28%の税率は主要7カ国(G7)平均の約35%を大きく下回る。日本の実効税率は、国税、地方税あわせて約40%。

http://www.asahi.com/international/update/0322/014.html