記事登録
2007年03月22日(木) 11時41分

履行期限危ぶむ声も 膠着続く6者協議朝日新聞

 マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)から中国銀行への約2500万ドル(約29億円)の送金問題で6者協議の膠着(こうちゃく)状態が続く中、各国からは前回協議で合意された「初期段階の措置」の60日以内の履行について、先行きを危ぶむ声が出始めた。また米国のヒル国務次官補は22日午前、「(送金の)書類面で進展があったようだ」と述べ、中国側から説明を受けるため釣魚台国賓館に向かった。

 22日に帰国するロシアのロシュコフ外務次官は同日午前、「60日の合意が守れないことは明らかだが、1、2カ月遅れようと、このプロセスは続けていかなければならない。金融問題がこの1、2日で解決するとは思えない」と記者団に語った。日本外務省幹部も「期限はずれるだろう。北朝鮮が約束通りやるとは思っていないし、60日というのはあまり気にしない」と話した。

http://www.asahi.com/international/update/0322/008.html