三つのネジのうち、一番奥のネジが緩んで電線との接合部分が接触不良になっていた=天草エアライン提供
同社によると、接触不良があったのは、機体のコックピット上部にある「インヒビットスイッチ」と呼ばれている部分。車輪操作のために油圧装置に電気信号を伝える回路で、三つあるネジのうち一つが半分ほど浮いた状態だった。このため電気信号が伝わりにくい状態となり、車輪を出すための油圧バルブが動かなかった。緩んだネジを取り外して付け直すと正常に作動した。同日午後4時過ぎからのテスト飛行でも作動が確認されたため、22日から運航を再開する。
問題の場所は、運航前の点検対象ではなかったため、同社は今後、最終便の運航を終えた際に目視点検するという。
ネジが緩んだことについて同社の大川勝則整備部長は「原因は不明。通常緩む場所ではない」と語った。1日12便の比較的過密なスケジュールとの因果関係についても「わからない」とした。今後、ボンバルディア社とさらに原因を究明していくという。
天草エアライン社は調査結果を21日未明に国土交通省に口頭で連絡したが、後に文書で報告する。調査の影響で同日は全12便が欠航した。
http://www.asahi.com/national/update/0321/TKY200703210080.html