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2007年03月21日(水) 17時30分

自分を磨く新スポーツ、女性も虜にオリコン

 海を泳ぎ、マウンテンバイクで野山を駆け抜け、ジャングルを走る…。ハワイ・マウイ島が発祥で、大自然をフィールドに行われるユニークな新スポーツ『エクステラ(XTERRA)』が、日本でも徐々に広がりを見せている。どのようなスポーツなのか、その魅力を調べてみた。

 エクステラは96年にハワイ・マウイ島で初大会が開催され、アメリカを中心にカナダ、イギリス、オーストラリアなどでも人気に火がつき、世界シリーズに発展。日本でも群馬・奥日光丸沼でチャンピオンシップ大会が開かれている。2007年度は、15か国100大会以上が開かれる予定だ。

 日本で大会運営にかかわっている若林祥子さんは「参加者は年々増えています。多種にわたるスポーツのトップアスリートが参戦する一方で、特別な競技経験のない会社勤めの女性がはまってしまうことも多い」と話す。

 3月17日にサイパン島で行われた『エクステラ・サイパン・チャンピオンシップ』大会(= =写真 )には13か国から約180名のプロ及び一般の選手が出場したが、そのうち約50名は日本からのエントリー。日本から南へ約2000キロ離れたサイパンまで、マウンテンバイクなどを持参して参加した。

 エクステラはその土地の自然の地形を生かしたレースが行われるのが特徴。サイパン大会では、マリアナ・ビーチをスタート地点に、マリアナ・ブルーのオーシャン・スイム1.5キロ、サイパン島最高峰のタポチョ山を踏破するマウンテンバイク30キロ、ジャングルラン12キロの構成。サイパンの美しい自然を満喫しながら、ボランティアなどの地元の人々との触れ合いも同時に楽しめる趣向だ。

 スタートからゴールまでのタイムを競うスポーツではあるが、大自然を舞台にしているがゆえに、時には競技者同士が道を譲り合ったり、助け合ったりすることもある。日本屈指の実績を誇るプロトライアスリートの白戸太朗さんは、「単に体力で勝負がついてしまうのではなく、大自然と自分が向き合うところに面白みがある。それが理解できる30〜40代以上がはまることが多い」と語る。

 また、大会には距離の短いレースやリレー形式でのエントリーも可能。サイパンでスイム750メートル、マウンテンバイク20キロ、トレイルラン5キロのレースに挑んだ30代の会社員女性は、「最後のランでは体が辛いことよりも、レースが終わってしまうのがせつなく泣けてきた。ゴールを目指しているのに、いつまでも走り続けていたい複雑な心境。また、来年も来たい」と笑顔で言った。上を目指す競技志向の人から健康のためのトレーニングまで、各人が目標設定をし、チャレンジする事ができるのもエクステラの魅力。自然と向き合い、自分を磨くにはちょうど良いスポーツかも知れない。

エクステラ・サイパンのイベント写真はこちら

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