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2007年03月21日(水) 00時00分

反対住民招かず、処分場問題で知事が懇談会朝日新聞

 福田富一知事は20日、県が管理型産業廃棄物最終処分場を計画している那珂川町を訪れ、「環境と共生するまちづくり懇談会」を開き、同町の各界代表と意見交換をした。反対派住民は招かれなかった。出席者からは、道路の整備など地域振興についての要望が相次いだ。

 懇談会には、町議会議長や商工会代表など同町が選んだ24人が出席。処分場計画に反対している地権者もいることに関し、参加者から「土地を強制収用する行政代執行はせずに、あくまで話し合いを進めて欲しい」と意見が出た。福田知事は「住民の合意が得られるように引き続き最大限努力していく」と話した。

 福田知事が処分場計画に関連して現地で意見を交わすのは05年4月以来3回目。反対派との意見交換については「2年前にやっており、それ以降、話し合うべき新たなテーマが出ていない」(福田知事)として、今後も予定していないという。また、4月4日から毎週水曜日に、町役場内に相談窓口を置いて、県職員が意見や要望を受け付ける。

http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000703200003