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2007年03月21日(水) 00時00分

課長補佐を停職2カ月 児童手当など不正に支給 東京新聞

 松戸市は二十日、児童扶養手当などを不正支給したとして、社会福祉担当部保険課の男性課長補佐(54)を停職二カ月の懲戒処分にした。また、管理監督などの責任があったとして、当時の上司で、現保育課専門監を戒告の懲戒処分に、児童家庭担当部長を厳重注意、児童福祉課長補佐を訓告にした。

 市によると、課長補佐は児童家庭担当部児童福祉課主幹だった二〇〇五年八月、三人の孫を扶養する市内の女性(59)から児童扶養手当などを申請する現況届を受け付けたが、〇四年度所得が支給条件の限度額を超えていたため、女性に支給できないと説明した。

 しかし、女性の夫(61)が十数回訪れ、長時間にわたり生活困窮を訴え支給を求めた。対応を負担に感じた課長補佐は〇五年九−十月、現況届の所得額を実際より少ない金額に書き換え、電算処理システムに入力。同年十二月から翌年八月の間、児童扶養手当と医療費助成の計約六十二万七千円を不正支給したという。

 課長補佐が異動した後の昨年七月、女性の夫が〇六年度分の申請準備に訪れ、別の職員が前年度分現況届の改ざんを見つけ不正が発覚した。課長補佐は不正支給額を市に返還した。

 川井敏久市長は「市民に心からおわびし、再発防止に取り組む」などとコメントした。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20070321/lcl_____cba_____001.shtml