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2007年03月21日(水) 21時30分

天草エアライン機車輪トラブル、電気系統の接触不良読売新聞

 天草エアライン201便(ボンバルディアDHC8—Q100型機)の車輪が出なかったトラブルで、天草エアラインは21日、電気回路の配線を固定するネジが緩んで接触不良が起き、油圧装置が作動しなかったことが原因だったと発表した。

 同社がボンバルディア社や国土交通省と行った調査によると、操縦席の天井裏にある操作の切り替えスイッチへの配線を留める2本の金属製ネジ(長さ約1センチ)のうち、1本が緩んでいた。このため、配線がスイッチから離れ、電気が流れなかったとみられる。

 同機では、操縦席のレバーを下げると、配線を通じてスイッチに電気が流れ、油圧装置が作動。格納庫の扉が開き、車輪が出る。

 接触不良が起きた部分は天草エアラインの整備規定では点検対象になっておらず、同社は2000年に機体を導入して以来、点検したことはないという。今後は毎日、運航終了後に目視点検する。

 ネジが緩んだ原因について、同社は「着陸時の振動などが考えられるが、何とも言えない」としている。

 同社は21日、全12便を欠航した。22日から通常運航する。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070321i101.htm